GMK WHITE-ON-BLACK vs Cherry PBT White on Black 比較レビュー
自作キーボードのキーキャップの世界において、White on Black (黒のキーキャップに白の文字)のシンプルな配色はWoBという略語ができるほどの定番です。 そんなWhite on Blackなキーキャップが先週たまたま2つ届き、しかも両者が対象的な性質を持つものだったため面白いと思い比較してみることにしました!
tl;dr
DropさんのGMKとNovelKeysさんのCherry PBT、値段が同じだったら優劣つけがたいですがCherry PBTのほうが値段は半分以下で即時発送、配送も早いと圧倒的なのでとりあえずCherry PBTがおすすめです。
対象製品
1. GMK
Drop GMK White-on-Black Custom Keycap Set | Price & Reviews | Drop
2. Cherry PBT
Cherry PBT White on Black – NovelKeys LLC
仕様
GMK | Cherry PBT | |
---|---|---|
値段 | $110 | $50 |
発送時期 | 数ヶ月に1回 | 注文後数日 |
配送期間(東京まで) | DHLで9日 | FedExで5日 |
材質 | ABS | PBT |
印字方式 | ダブルショット | ダブルショット |
キー数 | 140 | 147 |
プロファイル | Cherry | Cherry |
備考 | ISOエンターキーおよび アクセントのBoWキー3つ付き |
パッケージ
GMK
Cherry PBT
キーキャップ比較
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上段がGMK, 下段がCherry PBTです。
拡大
比重チェック
基礎からわかる!自キ入門講座 第3回「キーキャップの素材とプロファイル」ではABSは浮き、PBTは沈むことが多いとありましたが今回は両方共沈みました。
重量チェック
上はそれぞれ30個のキーをはかりに乗せて重量を計った結果です。
GMK | Cherry PBT | |
---|---|---|
30個の重さ(g) | 28 | 31 |
1個当りの重さ(g) | 0.93 | 1.03 |
打鍵感のチェック
両方のキーキャップをNomu30 – recompile keysにつけて10分ずつ腕試しレベルチェック - インターネットでタイピング練習 イータイピング | e-typing ローマ字タイピングをやってみました。
速度
上がそれぞれで3回目のスコアです。nomu30自体を打鍵するのが組み立て後初めてなこと & Cherry PBTから計測し始めたことからGMKのほうが若干スコアが上ですが、実感としてはほとんど差がありませんでした。
質感
事前の予想ではPBTのほうが質感が良いと言われているためCherry PBTのほうがよいかなと思っていたのですが、実際に触ってみるとわずかにGMKのほうが良いように感じました。 GMKには安定感のようなものを感じます。キーキャップの厚さによるものかもしれませんし、あるいは軸受け部分当りの造形精度などが関係しているかもしれません。 手触りとしては確かにABSのGMKは若干滑るような感触はあるものの、事前に想定していたほど悪くは感じませんでした。少なくとも購入直後の状態ではなめらかで触り心地が良いと感じています。
印字(Legend)
拡大写真を見てもわかりますがどちらも丁寧に仕上がっており特に表面へバリが出ているようなこともありません。 GMKの方がアルファベットの印字が大きめですがここは好みかなと思います。
まとめ
ABSのGMK製WoBとPBTのNovelKeys製WoBを比較してみました。 個人的にはもっといろんな点で差が出るかなと思っていたのですが、想定していた以上に品質に違いはなく両者良くできたキーキャップだと思います。
しかし、そうなると大きな違いは倍以上違う値段と大きく異なる発送時期となり、両方で大きく劣るGMK製はちょっと見劣りしてしまいます。 注文から一週間以内に手に入るという点、フルセットのキーキャップにも関わらず$50と安い点で見るとNovelKeysさんのWoBは特に数ヶ月も到着を待てない自作キーボード初心者さんに向いている製品と言えます。 逆に自作キーボード中級者以上でGMKの品質を信頼したり気に入っていたりする人で数ヶ月の発送を待てる人であればGMK WoBは一つ持っていていいキーセットかもしれません。